成績が伸びる子・親の対応
勉強を教えていると、「この子は伸びそうだな」「この子は時間がかかりそうだな」という予想がつく場合があります。
「伸びるのに時間がかかりそうな子」の共通点。
せりふが決まりきっています。
学習前「先生、何すればいいですか?」
学習中「先生、この問題わかりません。」
学習後「先生、次は何をすればいいですか?」
自分で何も考えなくて、わからないことがあると思考停止するのです。
自分の問題なのに、先生に投げてしまいます。
他にも「先生、教科書忘れました」そのあと、友達に「ちょっと見せてくれない?」
先生に「貸してください」「コピーしてもらえませんか?」が言えない。
道を歩いていて目の前に高さ2メートルの壁が現れた。
伸びない子はすぐに思考停止して、壁の向こうへ行こうとするのをすぐ諦めるか、かんたんに周囲に助けを求めようとします。
一方の「伸びる子」はどうするか。
回り道をしてでも先へ進む方法はないか?
壁をよじ登る方法はないか?
壁を壊すような硬いものは落ちていないか?
このように思考していきます。
学習時でも同じで、質問するまでに自分で考えています。
学習前「これをすればいいですか?」
学習中「この問題のここまでわかったけど、このあとがわかりません」
学習後「次はこれをしようと思うけど、いいですか?」
自分で考えてみたけど、少し助けてほしい。
確証がもてないから教えてほしいという聞き方なのです。
まず、自分の中で思考と試行があります。
主体性があります。
だから、いったん効果的な勉強のやり方を教えたら自分でどんどんやって成績が伸びていきます。
失敗もしますが、そこでまた考えて工夫できるようになります。
塾へ行けば何とかしてもらえると思い込み、自分で何も考えない子はなかなか伸びません。
お子さんはどうですか?
問題が起こったとき、お父さんやお母さんに丸投げしていませんか?
お子さんのことを親がやってしまっていませんか?
お子さんの問題はお子さん自身が考えて解決できるように親が導いてあげてください。
それがお子さんの成績アップだけでなく、大人への自立につながります。